動脈硬化と緑黄色野菜

動脈硬化を発症・進行させる要因の一つに悪玉コレステロールの過剰摂取があげられます。過剰摂取の予防・対応法として様々なものがありますが、中でも積極的に緑黄色野菜を食べることは比較的簡単に日常生活の中で取り組めるのではないでしょうか。
緑黄色野菜に含まれているダイエタリーファイバーには血中に多過ぎる悪玉コレステロールを排出する作用があり、動脈硬化や心筋梗塞、高血圧症などを防ぐ働きをします。食物繊維とも訳されるダイエタリーファイバーは野菜などに含まれる非消化性成分の総称で、特に野菜類に多いセルロースやペクチンはこれらの中でも最も有効なものであり、動脈硬化などの食事療法によく活用されます。
動脈硬化を予防・治療する場合、血中の多過ぎるコレステロールを排出することが重要で、ダイエタリーファイバーは有効に作用します。ダイエタリーファイバーが多く含まれる野菜としては、かぼちゃ・ごぼう・小松菜・春菊・大根菜・切干大根・チンゲンサイ・にんじん・ブロッコリー・さつまいもなどがあげられ、1日にダイエタリーファイバーの必要量が7g、野菜量として約500gとることが望ましく、動脈硬化や高血圧症の療養食を作る場合によく意識されます。
緑黄色野菜に含まれる他の栄養素も、動脈硬化以外の症例にも有効なものが多く、様々な面で緑黄色野菜は体に良い食物です。